愛と勇気と元気とパワー!そしていつでも前を向く心 ドラゴンボールの曲から受け取ったメッセージ

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私はアニメ作品が大好きで作品だけではなく、原作者の想いやその作品の作り手の想い、曲や歌詞などの音楽にどのようなメッセージ性があるかどうか常に探ることをしています。全ての事柄には絶対的に意味があります。意味のないことなんてこの世にはありません。一人一人、皆の全ての行いは必ず意味があることなのです。無意味だと思うことも必ず意味があり、1つ1つの行動には自分自身を知る大切なヒントがある。

創作活動など作品を生み出す者は何かの想いや使命を持って創っている者が存在します。意識的に生み出す者、無意識に生み出す者が世の中にはいます。漫画家や音楽家もそうです。見えない誰かから知恵やインスピレーションを受け取るパターン、過去の世で経験したことを作品に込めるパターン、どの作品にも見えない願いが込められています。

それを受け取る者もどういった経験をしてきたかで受け取り方がそれぞれで変わってきます。

人の感受性はそれぞれで異なります。その人の人生、経験、人とどう接してきたか、そして前世や今まで辿ってきた世の記憶が魂に刻まれ、培われてきた全ての経験がその人の感受性になります。音楽や作品を見てどう思うか感じ方が違うのは経験が影響しているからです。

様々な人の意見を聞き、この人はそういう考え方を持っているのだと学ぶこともあります。

ドラゴンボールはファンがとても多く、作品を見た方の受け取り方はそれぞれであり正解はありません。

記事で度々触れている日本人の役目はどういったものなのか。ドラゴンボールの曲の歌詞には日本人との関わりがある歌詞も隠れていると私は感じています。そして、人のあり方についてもドラゴンボールという作品が教えてくれています。

前回の記事では「ドラゴンボールの精神、悟空の精神、鳥山明の精神」について、当記事では私がドラゴンボールの曲から受け取ったメッセージを記事にさせていただきました。

ドラゴンボールの歌詞の特徴とメッセージ性

ドラゴンボールの歌詞の特徴として共通しているものは、悪という存在がいてその相手に負けないというよりも悪を通して自分自身に負けないこと、負けない為に自分の内面とどう向き合うかがとても大切だと伝えている。

他人と向き合う以上に自分と向き合うことが一番、難しいです。意志を持って動いた時、時に己の欲望や感情が邪魔をしてきます。行き過ぎると相手を傷つけてしまうことだってある。不安や恐怖、怒りや悲しみという感情に打ち勝つには相当な勇気とパワー、強い信念がなければできないものです。途中で逃げてしまう者もいる。しかし、その時に逃げてしまえばいつまでも心の中に残り、成長の妨げになることだってあります。

これらの負の感情は自分で抱え込むことが難しく時には自分以外を頼らざるを得ない時もあります。

自分自身に負けないで向き合うには努力と勇気、強い意志、信念が必要

悪を通して自分自身に負けないこと
「悪」という存在は色々なものが当てはまります。悪い異星人、地球の人々を苦しめる者、悪意がある人、自分の中の恐怖や不安といった負の感情、脳に働きかけてくるマイナスな思考など。

物語の中ではフリーザやセル、魔人ブウなどワルモノがいて彼らと対峙する悟空のような存在がいます。絶対悪の彼らに対して恐怖の心を持っても戦わざるを得ない。そうしないと地球が滅びてしまうからです。

ベジータと悟空は正反対の存在として描かれています。ナメック星でフリーザとの戦いの時、ベジータは圧倒的な力の差に非常に恐怖の念を抱いていました。フリーザの時以外にも人造人間やセルの時も敵わないと知り、恐怖心が表に出ていました。それに対して、悟空は強い敵と対峙し敵わないと知っても恐怖心が表にはあまり出ず、立ち向かっていました。戦いが好きだから怖くない、ただの戦い好きという印象もあるかと思います。

悟空が絶対悪に対して、これっぽちも恐怖心が抱かないのではないか。恐怖で身震いをしたり震えている描写がないので見ている側はそう思うかと思います。

私はそうは思いません。悟空も同じように自分よりも強い敵に対して恐怖を抱いていると思います。恐怖を抱いても表に出るもの、出ないものの両者の違いは一体何なのでしょうか。

ドラゴンボールを離れて日本の侍の話を少し。江戸末期、各地の侍たちは江戸幕府の圧政に苦しんだ日本の民たちの為に謀反を起こします。このままでは日本が滅びてしまうと感じたからです。その戦いには侍(浪人)たちと幕府、異国の人たちも介入し、大きな戦が始まりました。それ以前にも西洋人が日本に来て騒ぎを起こしています。
西洋の国々と日本では圧倒的な武力の差がありました。西洋人は最新鋭の鉄砲、日本人は鉄砲も使用していましたが主に刀一本。明らかに差がありました。しかし、侍たちは敵が圧倒的でも諦めずに立ち向かい続けました。
西洋人は恐怖を与えても永遠と立ち向かってくる姿を見て驚き、戦って初めて彼らが強いと知り恐れを抱く対象となりました。結局、西洋の国々は日本だけ植民地下に置くことができませんでした。圧倒的に不利でも諦めずに立ち向かってくる精神。日本のこの精神はどこから来るのか。

西洋人は侍たちをあまく見ていたのです。自分たちがこの世界で一番というおごりを持っていたので日本に敵わないことがとても屈辱的なのです。

侍たちの諦めずに立ち向かう精神と孫悟空の精神はとても似ていると私は思います。

侍たちは、なぜ諦めずに戦い続けたのでしょうか。悟空はなぜ、自分よりも強い敵と対峙しても諦めずに戦い続けるのでしょうか。この精神は一体どこからくるのか。
恐怖心はあるけど、それ以上に自分の決めた意志や信念が恐怖よりも先を行っている。両者には魂という部分において共通するものがあると私は思います。

本当に強い人とは自分自身と向き合うことができる人です。自分の内なる感情や欲望と真正面から闘えるかどうか。

ドラゴンボールの曲は自分と向き合うことの大切さやそれを忘れてしまった現代の人々に向けて、勇気を持って欲しいという願いが込められた曲だと私は思っています。

次章でドラゴンボールの歌詞についてどのようなメッセージ性が込められているか深掘りしていきます。

歌詞の意味について深掘り

ドラゴンボールの数ある素晴らしい曲の中から5選をピックアップしました。

歌詞を日本語として捉えること
詩を読むように1つのメッセージとして捉えること
言葉として捉え、見ていく、考える、感じることが重要です。

CHA-LA HEAD-CHA-LA

光る雲を突き抜けFly Away(Fly Away)
からだじゅうに広がるパノラマ
顔を蹴られた地球が怒って(怒って)
火山を爆発させる
溶けた北極(こおり)の中に恐竜がいたら玉乗り仕込みたいね
CHA-LA HEAD-CHA-LA 何が起きても気分はへのへのカッパ
CHA-LA HEAD-CHA-LA 胸がパチパチするほど
騒ぐ元気玉
CHA-LA HEAD-CHA-LA 頭カラッポの方が夢詰め込める
CHA-LA HEAD-CHA-LA 笑顔ウルトラZで
今日もアイヤイヤイヤイヤイ…Sparking!

〜メッセージ〜
日の光を浴びた雲を突き抜け遠くまで飛ぶ。そして、大自然のパノラマ(広々とした風景)が身体中に広がる。(自然を身体で感じるということ)
地球上の刺激によって火山が噴火を起こす。
もしも溶けた氷の中に恐竜が眠っていたら玉乗りを仕込みたいね(ボールの上に乗ること、ピエロやお猿のように)=遊び心
チャラ=無かったことにする
ヘッチャラ=平気(ヘッチャラさ!という言葉)
へのカッパ(屁の河童、河童の屁)=嫌なことを何とも思わないこと、平気

何が起きても気分だけは平気でいる、辛いことが起きても何とも思わない気持ちで前を見る、へのへのと2回いうことで屁が2倍、つまり平気の気持ちも2倍ということ
胸がパチパチと鳴るほど自分の中の元気の玉(エネルギー)が騒いでいる
頭をカラッポにしていた方が夢をたくさん詰め込むことができる(夢をたくさん詰め込んで生きる)
最強のウルトラな笑顔で今日も過ごしていこうぜ!

サビに入る前の歌詞は地球の自然を感じること、自然に注目した歌詞です。

サビ後は大きな自然を感じて人としてどう生きるか、何が起きても前を向き平気な気持ちでいる。過去に何があったとしてもずっと落ち込んだままだと一歩も進めない、過去を引きずっても戻ることができない。だから前を向くしかない。その折り合いをつけるのは人によって時間がかかるものです。でも、結局は皆、前を向いて突き進むしかない。これは共通していること。どうせ進むしかないのなら笑顔で元気に前を向いて進んだ方が潔よく気持ちがいい。

悟飯の冒険を描いた内容であり悟空の本質の部分が歌詞となっています。

私たち人間は超自然の前では無力です。どんな兵器を使おうと自然に逆らう事は出来ません。同時に自然があるからこそ私たちは生かされている。大きな自然を身体で感じ、何が起きたとしても平気な気持ちで、笑顔で前を向くこと。

ひたすら勇気づけている曲です。

「ドラゴンボールZ」第1話からセル編までこの曲が流れます。個人的には人造人間編のOPのアニメーションが好きです。この編のOPでは曲の最後にZ戦士が仁王立ちの姿が描かれています。そして、真ん中の悟空がスーパーサイヤ人になります。その時の光が竜巻のように旋風したアニメーションがもう最高にかっこいいです。

改めて鳥山先生の絵の魅力とアニメ制作を手掛ける方々はとても素晴らしいと見るたびに思います。OPからEDまで細かい所全て、作品に熱がこもっているのがわかります。

WE GOTTA POWER

ハチャメチャが押し寄せてくる泣いてる場合じゃない
ワクワクを百倍にしてパーティの主役になろう
夢中になれるものがいつか君をすげぇやつにするんだ
脳天ピーカン空は晴れていっぱいおっぱい僕元気
トラブルと遊べやんちゃボーイ
We gotta power ドラゴンボールZ
脳天ピーカン頭冴えてラーメン六杯ハハのん気
世紀末はしゃげお茶目ガール
We gotta power ドラゴンボールZ

ドラゴンボールのアニメ放送時期は1986年から1996年。89年にZが放送開始され、93年に悟飯の高校生編が始まり、主題歌も変わりました。
世の中は世紀末ムード。1990年の日本はバブル崩壊の影響で経済が不安定な時期でした。経済が不安定だと社会全体にも負の影響が出ます。そのような時期を乗り越える為に必要なのは気持ちの持ちようです。明るい未来を自分で描きそれを信じて進めるかどうか。

”We gotta(got a) power” は直訳すると「私たちは力を持っている」になります。不安定な時期にこそ自分の力(パワー)を信じて突き進まなきゃいけない。ここでいう力は精神的な力です。内側のパワー。

「ワクワクを百倍にしてパーティの主役になろう」「脳天ピーカン(快晴)空は晴れていっぱいおっぱい僕元気」「トラブルと遊べ やんちゃボーイ」という歌詞はそんな時こそやんちゃな少年のように陽気な心を持てと訴えている。

”夢中になれるものがいつか君をすげぇやつにするんだ”
この歌詞はとても元気が出ます。目標に向かって努力をしている人たちに向けた歌詞です。夢中になっていることやものがあって、そんな時に辛いことや苦しいことが起きるかもしれません。辛過ぎて諦めたくなることもある。でも、諦めずに一生懸命になっていたらいつかは自分が気付かないうちにすごい人になっている。

その夢中にさせているものがいつか君をすごい人にさせる。すげぇやつにする。ここでいう「すごい人になる」というのは能力が長けた姿だけのことをいうのではなく、その過程でどんな努力をしたか。辛いことがあっても諦めずに向き合うことが出来たかどうか、自分自身との闘いです。

この過程が一番重要でありこの過程で起こる出来事が、魂がいかに成長できたかを判断する材料となる。

もし、夢中になることやものを追いかけていたとしてもその道筋で人の心に傷を与えていたとしたら?私欲の為に迷惑をかけていたとしたら?その先は本当にすごい人になっているのでしょうか。結果も大事ですが、その過程がどのようなものだったかによって結果が決まるものだと私は思います。

この「夢中になれるものがいつか君をすげぇやつにするんだ」の歌詞にはそのようなメッセージが込められている。そして、悟空の存在が教えてくれたものであると感じます。

また歌詞の他に曲自体が非常にかっこいいですよね。曲が始まってから歌い出しまでの20秒間のイントロはオーケストラのようにスローなテンポで、歌い出しと共にテンポが速くなっていきます。

アニメーションは、神龍に乗った高校生の悟飯と左右に悟天とトランクス、空を飛んでいるピッコロとベジータがカメラを横切り、躍動感を煽っています。ドラゴンボールのOPとEDは全てにおいて、カメラワークが素晴らしいです。「ハチャメチャが押し寄せてくる~」のアニメーションもとってもかっこいい。悟空、ベジータ、未来トランクス、ピッコロ、悟飯(セル編のとき)が左右から流れ、悟飯が叫ぶ。そして影山ヒロノブさんのハスキーボイスがマッチし過ぎて本当に素晴らしいです。

この曲も勇気を与えてくれている曲。ドラゴンボールの曲はひたすらに愛や勇気のパワーを与えてくれているものがほとんど。難しい言葉を使わずに直球で伝えてくれています。

僕達は天使だった

Angel, angel, angel
Angel, angel, angel 
時に埋もれた記憶の彼方
そうさ僕たちは天使だった
空の上から愛の種を撒き散らしてこの星から悲しみ消したかった
ねぇ広いBlue Sky 見上げていると勇気が湧かないか 今でも
To my friends 背中の羽はなくしたけれど
まだ不思議な力残ってる
To my friends 光を抱いて夢を見ようよ
ほら君の瞳に虹がかかる

(2番サビ部分)
To my friends 明日を信じ続けていれば
この砂漠も楽園に変わる
To my friends 傷つきそして学んでゆこう
今 愛の蕾が胸で開く

ドラゴンボールの曲で一番といっていい程、好きな曲です。愛と優しさ、悲しみの中でも私達には元々備わっているパワーがあり、何かが起こったとしても空を見て勇気を出しなさい。見守ってくれている存在がいるから大丈夫だよと言われているような愛に溢れた曲。

影山ヒロノブさんの愛のある歌声がさらに曲全体を包み込んでくれており最高のエンディングテーマです。

イントロで”Angel”という歌詞が入ります。Angelは天使の意味で、小さい頃はドラゴンボールに天使?と疑問に思っていました。アニメーションでも悟空に大きな翼が生えた姿が描かており、それを悟飯が追いかける。悟空があの世にいき頭に輪っかが生えたから天使の姿なのかなと思っていました。その疑問は大人になるまでずっとあり、腑におちず解消できずにいました。

天使といえば、聖書や聖典に登場する人物たちを思い浮かべます。しかし、天使という本当の正体を知り意味がわかるようになりました。過去に天使と悪魔の正体についての記事をかかせて頂きました。

天使というのは天の使い。天とは天国ではありません。日本ではお天道様(おてんとうさま)という言葉があります。このお天道様は一般的に太陽のことを指しますが別の意味もあります。天は空、空は宇宙(そら)。天使というのは宇宙(うちゅう)から降りてきた使い。すなわち、異星人たちのことです。神々しい存在でも神格化するような存在でもありません。地球人と同じ生命体です。聖典聖書は神格化されて描かれていますが、実際は異なります。

天使といわれる存在=異星人は目的を持ってこの地球に到来した者もいます。善悪含めて。地球を良くしようとする異星人のことを天使と捉えるとその反対は悪魔です。

この事実を知って、「僕達は天使だった」の意味がわかるようになりました。「To my friends」とは一体誰なのか。そして、日本人との関わり。それは詳しくは次の記事にかこうと思います。

”空の上から愛の種を撒き散らしてこの星から悲しみ消したかった”
悲しい歴史を辿ってきた地球。人々は争うことを止めず、罪もない人々が大勢亡くなり犠牲となりました。日々の生活で辛い想いをする者、人の悪意によって傷ついた者、苦しめられている者、時代によって形は違えど皆それぞれで経験をしています。その一人一人の悲しみを地球は知っています。空の上から愛の種を撒き散らしてこの星(地球)から悲しみを消したかった。この星は地球です。地球に住む人皆の悲しみを消したくて消したくてだから空から愛の種を撒き散らせばその悲しみを消すことができる。なんて優しい歌詞なのだと、聴くたびに心がじわじわとしています。

”光を抱いて夢を見ようよ ほら君の瞳に虹がかかる”
この地球は悲しい歴史を辿ってきたといいました。地球はずっと悲しい想いをしています。人々の手によって苦しめ、悲しい想いをさせてしまった地球をこれからは私たちの手で、私たちの力で良き地球社会を築き上げなければいけません。
私たち一人一人も苦しんできました。でも、まだ力が残っている。まだ、なくなってはいません。宇宙(てん)の光を抱いて良き未来の夢を見ようよ!そして上を見た瞳の中に虹がかかる。

(2番のサビ)
”明日を信じ続けていればこの砂漠も楽園に変わる”
砂漠と楽園は全く反対の場所であり、ここでは比喩の表現が使われています。砂漠のように乾き切った場所と楽園のように楽しい場所。
人間はある程度、先を読む能力があります。憶測や予想といったもの。予想が当たれば未来を読んだということになります。未来というのは、今の自分の行動次第で変わるもの。

先が見えない不安を抱えてしまう事は誰だってあると思います。不安や恐怖を感じながらずっとそこに居座ることもできます。しかし、まだ起こってもいない未来に対して恐怖や不安を抱くよりも今行動して”何か”を変えることができる。その能力も人間には備わっています。意志こそが未来を変えることができる。

そして、時には信じることも重要になってきます。人と共に生きる為には信じることが大切。「自分を信じる」「自分以外を信じる」どちらも大切で難しいことでもあります。
明日はまだ起こっていません。見えない明日に不安を持っていたとしても信じることで枯れ果てたものも楽しいものに変えることができる。「信じる」というのは念です。信じる力というのは念の力になります。不思議なことだと思いますが、人間の「念」は強ければ強い程、時に現界に現れることだってあります。

世界は良くならないと思えばずっとそうなります。反対に世界は良くなると信じていれば、その人数が世界規模で増える程、世界は変わります。「世界が良くなると信じる」という見えないエネルギーが地球のエネルギーを変える。このエネルギーで地球の悪い負の念を弾き返すことができる。

見えない不安な明日の場所も信じる力で未来が変わる。そうして渇いたこの砂漠も楽園へと変えることができる。

確証が持てずとも強く信じられる人はどこか内側に強さがあります。強くないと信じることができないからです。

”傷つきそして学んでゆこう今 愛の蕾が胸で開く”
この世には色々な人がおり、傷つくことだってある。「傷つく」には様々な形があります。辛い想い、悲しい想い、痛い想い、人によって異なります。でも、これも学びの1つです。傷ついた自分がいても生きなければいけない。生きていれば学ぶことができます。そして、学び経験をして磨き、その先に自分の中にある愛が花開く。強い自分になる。

この曲も勇気を与える曲です。ただ、他と違うところが「To my friends」と特定しています。直訳すると、「私の友たちへ」になります。私の友たちに向けた曲。

運命の日~魂VS魂~

時は満ちて 
おお救世主(メシア) おお救世主達(メシアら)
Yuduliya-vele yuduliya vele
Yuduliya-vele
Yuduliya aiyaliya
あぁ、底無しの恐怖を引き連れ あぁ、迫り来る邪悪なタマシイ
負けられない運命の分かれ目 やるしかない夜明けに命をかけて この手で‼︎
Wow Wow必ず オレはオレを超えてくぜ!
Wow Wow氣を集めて 暗闇を飛ばせ‼︎
Yuduliya-vele yuduliya vele
Yuduliya-vele
Yuduliya aiyaliya
あぁ、血に飢えた獣が微笑む あぁ、熱くなる正義のタマシイ
誰もいない地球なんてイヤだ! 愛見えない星なんて見たくはない! 絶対に‼︎
Wow Wowオマエを 倒さずにはいられない!
Wow Wowその笑いをオレが止めてやる‼︎
例え今はオマエが上でも 明日になれば明日の風吹く世界 さぁ、行け‼︎
Wow Wow必ず オレはオレを超えていくぜ!Wow Wow氣を集めて 運命を飛ばせ‼︎

この曲はセル編で見せた悟飯の覚醒時の挿入歌です。

セルが悟飯の本当のチカラを引き出す為にセルジュニアに仲間たちを襲わせます。ですが、闘うことがあまり好きではない悟飯はまだ子供であり自分の力の出し方がわからずにいました。人造人間16号の言葉によって悟飯は覚醒することになります。

人造人間16号の言葉
正しいことのために闘うことは罪ではない
話し合いなど通用しないあいてもいるのだ
精神を怒りのまま自由に解放してやれ
気持ちはわかるがもうガマンすることはない
オレのスキだった自然や動物たちを守ってくれ

セルによって16号が破壊されます。

そして、ここでこの曲が流れ始めます。鳥がゆっくりと飛んだ姿が流れ、悟飯は静かに自分の力を解放させてゆきます。プツン と悟飯の力が一気に解放されました。

悟飯も動物や自然が大好きであり、それが壊されること、地球の未来がセルに壊されることは分かっていてもまだ幼い悟飯にとっては自分に力があるという自覚がなく、解放の仕方がわからずにいました。
コミックでは鳥が飛ぶシーンやこの曲が流れてからの悟飯の表情のカットシーンは原作にはありません。アニメでの表現ですが、この回はドラゴンボールの伝説のシーンとなっていますね。

ドラゴンボールのテーマ曲として描かれているので、歌詞もドラゴンボールの世界に合ったものになっています。ですが、私たちにもいえる曲だと思っています。

”あぁ、底無しの恐怖を引き連れ あぁ、迫り来る邪悪なタマシイ”
私たちのこの地球が苦しい時代を送った背景・影には地球人を権力で従えてきた悪い者たちが存在していました。悪の魂を持つ者たち。彼らは人が苦しい思いをしているのにも関わらず影で笑っているような存在たちです。そして、彼らの上にもまた悪の魂を持つ存在たちがいます。また負のマインドコントロールを脳に直接攻撃してくる異次元の悪い靈人たち。彼らは人間の不安や恐怖心に漬け込み洗脳行為をしてきます。まさに邪悪の魂です。善の心とは無縁の地球人を道具のように扱う者たち。彼らは恐怖を与えて洗脳させてきました。そんな絶対的な悪に対して、私たちは屈してはいけません。怖くても怖くても魂だけは屈しない。

悪というのは様々なものに当てはまります。不安や恐怖も悪(負)の感情。底の見えない不安や恐怖心が迫ってきて身動きができない。

”Wow Wow必ず オレはオレを超えてくぜ!Wow Wow氣を集めて 暗闇を飛ばせ‼︎”
目に見える悪い者たちだけではなく、目に見えない私たちの不安や恐怖心を煽る”何か”に対してもいえます。どこから来るのかわからない底なしの恐怖が迫り来る、でも負けられない。やるしかない。自分の中にある恐怖を超えてゆく。己の氣(エネルギー)を集めて、暗闇を吹き飛ばす。

とっても勇気の出る曲です。人生は自分との闘いです。弱き己を知って、強くなる。自分の弱い部分と真正面から向き合うことはとても簡単ではありません。見たくなくても目を逸らしたくても結局は向き合わなければいけない。

俺はとことん止まらない‼︎

舞い上がれ純白の雲を見下ろす 遙かな空まで
解き放て自由な魂 風に乗って
そして奴らもやってくる この星 狙って来るぜ
荒ぶる予感 Fight! Fight! Fight! 俺が地球の盾になる
そうさとことん止まらず闘う 青い地球が止まらず廻るために
立ち向かえ 信念を込めた拳は 誰にも負けない
見せてやれ 未来を救うのは この勇気さ For The World!
そして何かが変わり出す 闇がはびこる世界も
正義のパワー Right! Right! Right! 悪の弾丸跳ね返す
そうさ輝く時代を創るさ 光る地球よ無限に動いてくれ
突き進め 情熱がたぎるハートで 勝利をこの手に
決めてやれ 俺はいつだって飛ばしてくぜ For The Peace!
立ち向かえ 信念を込めた拳は 誰にも負けない
見せてやれ 未来を救うのは この勇気
突き進め 情熱がたぎるハートで 勝利をこの手に
決めてやれ 俺はいつだって飛ばしてくぜ For The Peace!

この曲はプレステ2のソフト「ドラゴンボールZ3」の主題歌(オープニング曲)でとてもかっこいい曲です。

ドラゴンボールの世界観に合った歌詞ですが、私たちの現実世界にも当てはまる曲。
私はコラムで地球の真実について発信しております。地球に生命体が住むようになった理由や地球人の歴史、異星人との関わりなどなど。真実を知り、地球を大切にしていく。そして、本来の自分に戻ること、魂の向上、靈性の向上のきっかけになればとの想いでコラムをかいています。

この曲に限らずドラゴンボールの曲は地球に住む人に非常に当てはまっています。地球は長い悲しみの歴史を辿っています。それは地球に住むある一定の者たちや悪い異星人による影響です。戦争が起こってきた歴史、何の罪もない命が無秩序に奪われた歴史、貧富の差で苦しんでいる者が大勢いる歴史、ある時期から地球社会には「権力者」が居座るようになりました。地球の自然を破壊する者も世の中にいます。意図的に破壊している者も実際に存在するのです。競争社会もその特徴です。世界の権力者がトップ層に居続けており、私たちはお金を巻き上げられ苦しい思いをしています。

そんな現実世界の地球にもドラゴンボールの世界でいう「悪いヤツ」が複数存在しています。そんな彼らに私たちは負けてはいけません。実際の生活が苦しくても魂だけは挫けない。魂まで彼らに差し出してはいけません。

私たちを強くするのは強い意志と光の未来を信じる力です。

この曲の歌詞は地球を護るために悪に立ち向かう勇気、信念を強く持ち悪や見えない敵と闘う決意が込められています。「俺」という一人称によって主観的に考えることもできます。

”解き放て自由な魂 風に乗って”
私たちの魂は本来、自由です。思い込みや社会の風習・習慣、洗脳、生活環境などにより自分で自分を苦しめています。自由にさせられなくされている現状というものもありますが、魂は自由と思えば自由なのです。「何を思うか」で人によってそれぞれ変わる。自分の勝手な思い込みによって自分自身を苦しめている者が多く存在すると感じます。

自然のように本来の自由な魂を解き放ち、風のように本来の自分を感じる

”そして奴らもやってくる この星 狙って来るぜ”
地球の歴史でもかかせていただきましたが、宇宙には様々な生命体が存在しており、良き異星人、悪い異星人がいます。彼らの間で闘いが続いた歴史もあります。悪い異星人は地球の歴史に奴隷制度があったように自分たちより弱き者を恐怖によって奴隷化し、ピラミッド層のように権力社会を築いています。

この地球に住む人々もまた彼らの対象でありました。「そして奴らもやってくる、この星を狙って来るぜ」は私たち地球人を苦しめてきた悪い異星人にとても当てはまっています。

”荒ぶる予感 Fight! Fight! Fight! 俺が地球の盾になる 
そうさとことん止まらず闘う 青い地球が止まらず廻るために”

俺が地球の盾になって、絶対的な悪に対して、とことん止まらず闘う。この青い地球が止まらず廻るために。この歌詞は地球を護るという決意と地球に対する戦士の愛情が感じられます。

”立ち向かえ 信念を込めた拳は 誰にも負けない
見せてやれ 未来を救うのは この勇気さ For The World!”
悪に立ち向かえ!信念を込めた拳(意志)は誰にも負けない
彼らに見せてやれ!この勇気が未来を救うのだと。世界のために。

”そうさ輝く時代を創るさ 光る地球よ無限に動いてくれ”
私たちが輝く世界を創る!だから、青く光る地球よ、永遠に動いて。(願い)

”突き進め 情熱がたぎるハートで 勝利をこの手に
決めてやれ 俺はいつだって飛ばしてくぜ For The Peace!”

突き進め!内なる情熱がたぎるハート(魂)で勝利(幸せ)をこの手に決めてやれ!
俺はいつだって飛ばしていくぜ 平和のために!

そして最後はサビにある、信念を込めて立ち向かえ!や情熱がたぎるハート(魂)で突き進め!と繰り返し訴えています。

今の熱い魂を忘れてしまった現代の日本人にとても当てはまる曲だと思います。奥底に眠っている光の魂。日本人の役目という部分においてとてもとても大切な教え。

影山ヒロノブさんの歌声によって、より一層、私たちの胸の中を震わせ、魂に響かせています。私はドラゴンボールの曲を聴いていつも勇気をもらっています。

影山ヒロノブ

ドラゴンボールの曲といえば、”影山ヒロノブ”といわれるほど有名な方です。ハスキーがかった歌声はとてもパワフルでカッコよく、聞くものを勇気づけさせるようなそんな声を持っています。歌声だけではなく、内面もとても素敵な方です。いつも笑顔でかつ男気があるような、強い魂を持った方です。影山ヒロノブさんの男気は同時に優しさと愛情があります。

彼の歌声と歌っている姿を実際に間近で見て聴いたことがありますが、お客さんの顔一人一人をきちんと見て歌われる方です。何度も何度も。一人一人の魂に訴えかけているように歌われます。曲の間奏の間も笑顔でお客さんを見渡していました。

聖闘士星矢やゲッターロボなどの他のアニソンも歌われていますが、どれもとても最高な曲です。

現在も各地を周ったライブ活動をされています。ドラゴンボールが好きな方はぜひ一度ライブに参加することをおすすめします。アニメで何度も聴いていた曲を間近で聴いた時のあの感動は今でも忘れられません。

鳥山明

鳥山先生は2024年3月1日にお亡くなりになってしまいました。彼が残した作品や数々のキャラクターたちは多くの人たちに影響を与えました。その人柄や性格も悟空さながら明るく陽気、好きなことをとことん追求し、遊び心や少年のような心を持っている方。ドクタースランプやドラゴンボールを見ていればわかります。

悟空というキャラクターは「鳥山明の想い」が込められたキャラだと私は思っています。悟空は自分の強さを追い求めて日々、修行を欠かせません。「闘い」という「好きなもの」をとことん追求する。自分の中の限界を決めず、さらにさらに追い求める。なぜ、そのような心を持てるのか。それは好きなことを通して「自分の生」を純粋に楽しんでいるから。生きていれば辛いことがもちろんあります。ですが、その辛い想いも楽しいというプラスな感情でいれば自分を奮い立たせることもできます。「楽しい」が生きる希望にもなる。本能の部分で「楽しい」が生きる糧であることを悟空は自覚しています。

そして、悟空を通して鳥山先生が教えてくれたもの。「悟空は鳥山明そのもの」です。

さいごに

ドラゴンボールの曲や歌詞について、私が受け取ったメッセージを紹介していきました。皆様はドラゴンボールの曲を聴いて何を感じますか?

ドラゴンボールの曲は勇気とパワー、聴くものを元気にさせてくれるとても熱い曲です。影山ヒロノブさんの歌声でさらに魂が込められた曲になっています。

まだまだ他にもドラゴンボールの曲のメッセージから受け取ったものがありますが、その中から5選をピックアップさせていただきました。この5選はメジャーな曲なので、馴染みやすいかと思います。

ドラゴンボールの世界と実際の現実世界。もちろん氣を扱いそれを見える形で体から放つというのはアニメの表現かもしれません。ですが、そういった表現から学べる事ができるのもアニメ特有のものです。ドラゴンボールの他にもメジャーなアニメ作品がたくさんあります。「アニメだから作り話だよ」「ありえない」が常識だと思いますが、私はそうは思いません。アニメ作品を通してその込められた想いやメッセージ、真実に氣付くヒントが隠されていると私は思います。

実写の映画やドラマではそれが表現できない、もしくは難しい。特にドラマはその時代の社会の日常を元に作られたものがほとんど。社会のタブーなことやスポンサーの意向によって創る事ができないものもあります。その点、漫画やアニメはそれがあまりありません。自由に創れる。アニメ作品も実写のようになってしまえば魅力がなくなってしまうでしょう。実写では難しいキャラも漫画やアニメでは絵で表現できる分、伝えやすいという特徴もあります。

この地球社会は歪められた歴史を辿ってきました。歪めてきた悪い存在たちがいることを知らないといけないと私は思っています。ドラゴンボールやワンピース、銀魂、ナルトなどのアニメ作品から見ても分かるようにアニメには”熱いモノ”があります。なぜ、熱くなるのか。熱くなれるのか。私たちの本質がそうであるからです。漫画やアニメというのは私たちの魂の本質、勇気や立ち向かう元気、精神、人間の強さを忘れさせないようにするための媒体なのです。人がそれらを忘れてしまえばどうなるでしょうか。

アニメは昭和から始まった近年の作品です。長い時で見ればつい最近になります。なぜ、この時代から始まったのでしょう?昭和時代といえば高度経済成長期やバブル期。日本全体は裕福ムード。魂が未熟な者たちが裕福になれば「お金」が全てと思い込む人や強欲な者が増えます。そして、おごりが強くなる者や傲慢になる者も増えます。貧富の差も段々と激しくなり、ますます格差社会に磨きがかかり、日々の生活にストレスを感じる者も増えるでしょう。

そんな厳しく危ない時代に「アニメ」がスタートしました。私は偶然ではなく必然だと思っています。私たちが忘れてしまった内に秘める熱い魂・心、愛や勇気、精神などを想い出させるために作られたもの、”機会”であると感じています。漫画やアニメを見て救われた者が大勢いることがその証です。

だから私は漫画やアニメに込められたメッセージが真実に近いものであると思っています。

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